じれったいがー
村長:
花粉なんて死ねばいい。ども、村長です。
最近、手のひらに細かい水ぶくれがいっぱいできてそれがめちゃくちゃ痒い。
といっても、常時その状態ではなくて。
なんか、イラッとしたときにだけ出る。
で、しばらくすると引っ込んでなんともなくなる。
なんだろ。
そういえば、小学校六年の時、俺は頭がハゲた。
半年ほどで治ったけど。
そして中学三年の時は、顔の皮膚三分の二くらいがカサブタみたいな状態になった。
それも半年くらいで治った。
なんだろう、なんか三年周期で体に異変が起こっている気がする。
今度は水ぶくれですか。そうですか。
ほんと、何でだろう。ストレスかね?
俺って人前では滅多に怒んないからね。
いや、怒ってるんだけど、なんか気にしてないふりをしてしまうというね。
風呂とかトイレとか寝る直前とか、ひとりの時にふと思い出して人知れずイライラしてます。
ああ、それが原因か。……原因か?
でも人前でどう怒ったらいいのかわからん。
まあいいや。
また半年くらいしたら治るさ。
この前、本棚の本を少し整理した。
赤川次郎とか西村京太郎とか、昔読んだ本を軽く拭いたり、並べ直したり。
しかし懐かしいなあ、三毛猫ホームズ。
小学校の頃は赤川次郎とか西村京太郎とか内田康夫とか、昭和の香りただよう推理小説ばっか読んでた。
小学校でやった読書カードみたいなのにも、「さみしがり屋の死体」とか、そんなんばっか書いてたから、担任の先生にそれはそれは心配されたりして。
「〇〇先生、愛憎ってどういう意味?」とか聞いちゃう子でしたからね俺、やだわあそんな子。
江戸川乱歩も読んだなあ。一冊だけだけど。
「江戸川乱歩傑作選」っていう短編集、それを繰り返し読んでた。
古本屋で、ボロボロになった本が積まれてる50円コーナーで見つけて、レジに持ってったんだけどお金が足りなくて。
「足りないからやっぱり良いです…」って言ったら、レジのオッサンが
「いつも来てるから、半額でいいよ」って言ってくれて…。
まあ要するに、思い出の本なわけです、江戸川乱歩傑作選は。
ああ、俺のオッサン好きはそれが原因かもしれない。
いや、ホモじゃないよ!loveじゃなくてlikeね!like!
ではでは
それにしても、小学校の頃から古本屋のオッサンと顔なじみになっていたなんて……なんてジジくさいんだ俺。